グローカルプログラム

地域には、人との関わりの中で育まれてきた知恵や工夫、文化があります。

自然塾寺子屋では、JICA海外協力隊派遣前研修「グローカルプログラム」を受け入れています。

受入農家での活動や地域住民との交流を通して、地域社会への理解を深めながら、自ら考え行動する力を育みます。

地域での学びや経験は、これから世界へ飛び立つ協力隊員にとって大切な土台となります。

グローカルプログラムとは

JICA海外協力隊グローカルプログラムは、派遣前訓練の一環として実施される研修です。

地域社会に入り込み、地域住民との関わりや実践活動を通して、協力隊活動に必要な視点や姿勢を学びます。

自然塾寺子屋では、農家での実践研修を軸に、農業や農村の暮らしだけでなく、地域コミュニティの成り立ちや人とのつながり、地域づくりの取り組みについても学びます。

地域全体が学び舎

自然塾寺子屋では、

「地域全体が学び舎であり、先生はそこに暮らす人たち」

という考えを大切にしています。

農家での作業。地域行事への参加。住民との会話。何気ない日常の風景。

地域での暮らしそのものが学びの機会になります。

さまざまな人との出会いや関わりを通して、協力隊活動にもつながる観察力・対話力・実践力を育んでいきます。

自然塾寺子屋ならではの学び

・地域の人から学ぶ

自然塾寺子屋は、これまで地域に根ざしたさまざまな人材育成事業に取り組んできました。

その一つが、地域の農家が先生となり、農業や暮らしの知恵を伝える「甘楽富岡農村大学校」です。https://terrakoya.or.jp/about/training/

自然塾寺子屋はこの取り組みを立ち上げ、現在もその理念を大切にしています。

グローカルプログラムでも同じように、受入農家や地域住民との関わりの中から学びます。

農業技術だけでなく、人との関わり方や地域で暮らす知恵、長い時間をかけて受け継がれてきた文化もまた、大切な学びです。

・身近な協力隊経験者

甘楽富岡地域には、Iターンした帰国隊員が約20名移住しています。

自然塾寺子屋のグローカルプログラムは、多くの帰国隊員に関わってもらっています。

海外での活動を終えた後も、地域で暮らしながら仕事や活動を続けている人たちです。

協力隊経験をどのように地域で活かしているのか。

帰国後の進路や暮らし方を考えるうえで、身近なロールモデルと出会えることも、自然塾寺子屋のグローカルプログラムの特徴のひとつです。

・協力隊経験者が伴走する

自然塾寺子屋の職員もまた、JICA海外協力隊経験者(OV)です。

派遣前の不安や期待、任地での暮らし、地域との関わり方。

実際に経験した立場だからこそ、日々の振り返りや学びを丁寧にサポートすることができます。

・世界と地域をつなぐネットワーク

自然塾寺子屋では、25年以上にわたり海外研修事業にも取り組んできました。

これまでに世界各地から多くの研修員を受け入れ、地域住民との交流や学びの場をつくってきました。

協力隊が任地で共に働くカウンターパートのような立場の方々の研修を担当してきた経験もあり、地域の学びと世界の現場がつながっています。

その積み重ねによって生まれた国内外の人的ネットワークも、自然塾寺子屋の大きな財産です。

プログラムの流れ

序盤|基礎づくり

地域の方々との出会いを通して信頼関係づくりの第一歩を踏み出します。

現状把握の進め方や問いの立て方を学びながら、地域で活動するための基礎を築きます。

中盤|農家研修 ~実践と発見~

受入農家での研修を通して、農業や農村の暮らしを現場から学びます。

農作業を体験するだけではなく、その背景にある制度や仕組み、人々の価値観にも目を向けながら学びを深めます。

終盤|個別研修 ~自律的実践~

それぞれが関心のあるテーマを設定し、地域の方々との対話や協働を通して主体的な実践に取り組みます。

最後には成果や気づきをまとめ、地域の方々へ報告・共有します。

プログラム全体を支える学び

振り返りの習慣

デイリーログの記録やスタッフとの対話を通して、経験を学びへと深めます。

日々の出来事を整理し、自分自身の気づきや成長につなげていきます。

集団研修(一週間の振り返り)

定期的な研修や振り返りの時間を設け、参加者同士で学びを共有します。

一人では気づけなかった視点や考え方に触れながら、学びを深めていきます。

仲間との生活

共同生活や協働を通して、多様な価値観や人との関わり方を学びます。

農村での暮らしを体験しながら、協力隊活動にも必要となる柔軟性や生活力を養います。

20年以上続く取り組み

自然塾寺子屋では、2003年からJICA海外協力隊の派遣前研修を受け入れてきました。

これまでには、

  • 村落開発普及員(現:コミュニティ開発)
  • 野菜栽培
  • 水の防衛隊

を対象とした派遣前技術補完研修を実施してきました。

現在のグローカルプログラムも、こうした経験と地域とのネットワークを土台として運営されています。

また、これまでに研修へ参加した多くの隊員たちは世界各地で活動し、現在もさまざまな場所で活躍しています。

帰国後も甘楽町とのつながりを持ち続けている方も多く、再び地域を訪れる人や地域づくりに関わる人もいます。

こんな方におすすめ

  • コミュニティ開発や村落開発に関心がある方
  • 農業や農村の暮らしについて学びたい方
  • 地域住民との関係づくりを実践的に学びたい方
  • 地域づくりや地域活動に関心がある方

参加者の声

自然塾寺子屋での学びが、その後の協力隊活動の中でどのように生かされているのか。

実際にグローカルプログラムへ参加した隊員たちの声をご紹介します。

【JICA グローカルプログラム参加者の声】

吉井大河 さん(2023-3次隊 ベナン共和国 派遣) 「協力隊としての心構えを学べるプログラム」

太田望 さん(2023-3次隊 インドネシア 派遣) 「甘楽町の人々と過ごした青春の2ヵ月半」

https://www.jica.go.jp/volunteer/glocal_program/2311_9/

稲垣将也 さん(2024-1次隊 ガーナ 派遣) 「農家さんのヒトとしての温かさに触れた2ヵ月半」

https://www.jica.go.jp/volunteer/glocal_program/2404_2/

寒川りまな さん(2024-2次隊 ラオス 派遣) 「私の甘楽町LIFE」

https://www.jica.go.jp/volunteer/glocal_program/2408_2/

只木信嗣 さん(2024-2次隊 ガーナ 派遣) 「野菜で広がる絆」

https://www.jica.go.jp/volunteer/glocal_program/2409_1/

酒井翠 さん(2024-3次隊 ネパール 派遣) 「私の財産となった甘楽町での75日間」

https://www.jica.go.jp/volunteer/glocal_program/2502_1/

【寺子屋卒業生たちの派遣国一覧】

これまでに約60か国へ派遣される隊員の研修受入実績があります。

『アジア』

インドネシア、カンボジア、キルギス、スリランカ、タイ、東ティモール、ネパール、バングラデシュ、フィリピン、ブータン、ベトナム、モルディブ、モンゴル、ラオス、イエメン

『アフリカ』

ウガンダ、エジプト、エチオピア、ガーナ、ガボン、カメルーン、ケニア、ザンビア、ジブチ、スーダン、セネガル、タンザニア、ニジェール、ベナン、ボツワナ、マダガスカル、マラウイ、南アフリカ、モザンビーク、モロッコ、ルワンダ、ブルキナファソ

『中南米・カリブ』

エクアドル、エルサルバドル、グアテマラ、コスタリカ、コロンビア、ジャマイカ、セントビンセント、セントルシア、チリ、ドミニカ共和国、ニカラグア、パナマ、パラグアイ、ペルー、ボリビア、ベネズエラ、メキシコ

『大洋州』

サモア、ソロモン諸島、パプアニューギニア、フィジー

地域での学びを、その先へ

地域の暮らしの中には、多くの学びの種があります。

自然塾寺子屋は、地域の人々との出会いや実践を通して、一人ひとりが新たな視点を得て、自分らしい協力隊活動につなげていく場でありたいと考えています。